ホームヘルパーが仕事に就く前にしなければならないことは、自分の性格やクセを知っておくことです。
例えば、自分はすごく大きな声で喋る、せっかちなので動作が速くなる、のんびりしていてマイペースなど自己分析をします。
これは自分を知ることで、相手に悪い印象を与えるリスクを減らすために必要なことです。
そして、自分の性格やクセを知った上で、利用者の性格を知ることが大事になります。
自分はいつも快活に大きな声で話すとしても、利用者が神経質で細かい人だと感じたら1オクターブぐらいトーンを落として穏やかな声で話しかけるほうが良い印象を与えます。
忙しくても歩くときにはバタバタと音を立てずに、ゆっくりと歩くよう心がけることが重要です。
極端にいえば、相手に合わせて演技ができるようになれば、どんな利用者からも受け入れられやすくなります。
何となく波長が合っていないなと感じたり、かみ合っていないなと感じることがあれば、自己分析をして利用者に合わせていく努力をすることが大切です。
ホームヘルパーも人間ですから、このタイプの利用者が苦手だと感じることもあります。
しかし、苦手だからと避けていたのでは仕事になりません。
いつまでも嫌だなと感じながら過ごしていたら、チームとして働くこともできないですし、いつまでたってもプロになることができないだけです。
もしも、この人は苦手だなと感じたら引くのではなく、前に出て関わるようにします。
逆にこの人大好きあるいはうまくいきそうだなと感じたら、必要以上に力を出しすぎてしまうこともあるので、時には引くことを覚えるのもプロへの第一歩になります。